ばぁちゃんに会いたいー!

カナダに来て半年。もはやカナダの話ではない。

自分がとってもばあちゃん子(もういないけどじいちゃん子)だったことに気づく。

ばぁちゃんに会いたいー。カナダに来て何度呟いたことか。。

父方も母方も2人ともまだ元気に暮らしてる。

そして対照的な2人。

父方のおばぁちゃんはご飯を作るのがとっても上手、裁縫も上手で子供の頃はばあちゃんの作ってくれたワンピースとかよく着てたし、浴衣も使ってくれた。ばあちゃんのご飯は絶品で炊き込みご飯、お新香、きんぴらごぼう、煮物何をとっても本当においしくて並べ方も彩り豊かで大皿料理もなんのその。みんなが思い描く家事上手な昔の女性。

母方のおばあちゃんはちゃきちゃき江戸っ子でスマホも使いこなす82歳。普段は夜7時に寝るけれど私が行くと12時まで2人で飲んで語ることも。そしてお酒が強い。次の日私が9時頃起き「ちょっと胃が。。朝ご飯いらない。。」となってもばぁちゃんは朝のラジオ体操もこなし朝ごはんもしっかり食べケロっとしてるのだ。朝起きてビールの缶を見るや「この量捨てるの恥ずかしい」と。恐るべし80代。

そんな2人のおばあちゃんは去年の私達のニューカレドニアの式にも来てくれたんだが毎年1回は海外に行ってる。

この祖母あってこの孫あり。元気でなにより!

世界一周の時も今回も私の両親には大反対されたんだけど祖母はどっちの見方もせず話しを聞いてくれる。ある意味大事な相談相手。

世界一周の時はあまり思わなかったけど今回は特に思う。

ばぁちゃんに会いたいー!

なんでかはわからないけど。

父方のばぁちゃんには、おいしい料理のつくり方(調味料は適当と言われるけど。その適当が難しい)や編み物を学びたいし母方のおばぁちゃんとはまだまだ語り飲みしたい。

最近、日本人の制服を着た高校生を見かける。修学旅行かな。で、思い出した。父方のばあちゃんに中学のスカート上げてもらってたことを。先生に怒られないであろうギリギリのところまで。懐かしいなあ。じいちゃんがいたときはじいちゃんが釣りが好きでよく魚を大量に釣ってきてばあちゃんがおいしい料理を作ってくれてみんなで食べてた。「みんなで食べるとおいしいね」これが私の口ぐせだった。そしてばあちゃんは常に私達の好物を用意していてくれるのだ。私はレモンののど飴。妹はアイス。その優しさが嬉しい。

母方のばあちゃんと2人飲みをするとき最近よく戦後の話しをしてくれる。ばぁちゃんはその時まだ子どもで疎開してたとか戦争が終わったとみんながわかった瞬間の話とかその時の気持ち(子供ながらにもう怖い思いをしなくてすむ。とほっとした)とか。経済の移り変わり、発展、商売。酉の市の昔や吉原の話まで。白黒テレビでボクシングを親戚の人も集まってみんなで見たとか貴重な話が聞けてすごくおもしろいのだ。ばあちゃんの時代の人はすごいなと。時代の移り変わりを体験してる。

性格は違う2人のばあちゃんだけど2人とも共通してるところがある。

2人とも私が不定期に行くねーっていうとその時のベストなご飯をだしてくれる。そしてビールが用意されてる(父方は飲めないのに、みんなの為に常に冷蔵庫に入ってる)

私がおいしいおいしいと食べるのを喜んでくれるのだ。

そしてみんなでわいわい食べるのが好き。昔の人は家族が多かったからって言うのもあるのかもしれないけどみんなで食べるのが好きだと思う。

衝撃だったことを思い出した。

母方のばあちゃんに「最近さぁひとしとけんかよくするんだ」と相談したときの答え。。。「りなちゃんが悪いんでしょ」

え。。!!親子ゲンカは平等に見てくれたのにひとしが現れた途端ひとしの見方に。。!ばあちゃんはひとしがお気に入りなのだ。

でも私の好きな人を好きになってくれて良かった!!

ここ最近は結婚したりバタバタしちゃって(今はカナダだし)ばぁちゃんに会う時間が独身の時より少なくなってしまった。(2人とも東京なので昔はしょちゅう会ってた。)

いとこのいない私たちは沢山の祖父母の愛情を妹と2人占め。とっても幸せな孫なのだ。今まで沢山の愛情をもらった分、私も返さないと。

帰ったらすぐに会いに行こう。

新たな沢山の出会いも大事だけど今ある出会いをより一層大事にしたい。

時間を大事に生きよっと。

そんなことを考えるカナダの初冬。