旅人(私)の長年してみたかったこと"海外で何か売ってみる”が隣でニコニコしたりアドバイスしたりケンカしたりしてたら叶っちゃったって話。
先週の土曜、カナダ、ビクトリアの一番の観光名所の近くのナイトマーケットで旦那の絵を売ってみた。
私達の最初のイメージは床に絵を並べてダンボールでいくらだよ。みたいなよく旅人がやってる感じだったんだけど調べたらビクトリアではそれをやっちゃダメだってことがわかってしまった。真面目でビビリな私達。本格的にナイトマーケットの一角を場所代払って、テーブルに商品載せて、最初のイメージとはかけ離れた本気の感じになった。
その日、私はバイトが10時ー6時。準備は何も手伝えず、バイトしながら旦那からのメッセージをそわそわしながら待つ。
5時「準備できたよ。知り合いに借りたパラソルが錆びてて使えない。ロープ買ってきて。」
6時「みんなに無視される。早く来て。ロープもいらない」
仕事を終えた私はいち早く旦那の元へ。
え。変なアジア人が絵を売ってる。怪しい。。太陽は後ろなのに(眩しくないのに)サングラスをかけてる旦那。
挙動不審を隠すためにかけていると言う。。お客さんもかけてるもん。表情がわからなくて怖いから自分もかけた。
ちょっと。。
6時現在、売上ゼロ。
おー不安。初期費用がそれなりにかかってるぞ。と頭にチラつく。
早速、6時ちょい友達が様子を見にグミの差し入れを持って来てくれた!ありがたい。本当に嬉しかった。その子がサクラのような役目も果たしてくれ、、
遂に!!!
お客様第一号が来てくれた!!
お客様第一号はバンクーバー出身の中国系夫婦。
一番最初に買ってくれたのは今回売ってる中で3番目に大きいフレーム付きA4サイズの原画。しかも2つも!!!
遂に接客中にひとしもサングラスを外す。
沢山褒めてくれてもっとこのサイズの絵ないの?と聞いてくれたりもした。嬉しい。
私は仁の絵の大ファンだけどそんな彼の絵を褒めてくれて、お金出して買ってくれて、やっぱり彼の絵は素敵だと再確認しこの時点で感動して泣きそうだった。
ひとしもにっこにこ。よかった。
その後も、友達、先生が続々来てくれ、様子みてくれたり、手土産持ってきてくれたり、絵を買ってくれたり、ポストカード買ってくれたり、褒めてくれたり。
そのおかげで、お客さんも足を止めてくれ、買ってくれた。本当にありがたい。
初めての挑戦でドキドキな私たちを沢山の友達が癒してくれた。
日本のマンガが好きなんだ!と話しかけてくれるイケメンフランス男の子。
1番大きい絵を買ってくれた韓国人でこっちに住んでるお姉さん。これ(1番大きい絵)とこれ(小さい絵)買うわ。と言ってくれ、売ってたものの驚き隠せずひとし「really?!」と2、3回聞き返してた。
私達メキシコから来たの。と赤ちゃん連れた夫婦。日本好き。だって私達日本で出会ったんだもん。えーーー!!!私たちと逆バージョン!!奇跡!!!!なんか親近感湧いて嬉しかった。
5時から(私は6時から)始めたナイトマーケット、お客さんと友達がほとんど途切れることなく来てくれ、あっとゆーまに10時半。
さぁ閉めるか。って片付けてると「私ここに美しい絵があったの見たのよ」とアメリカのおばちゃんが。最後の最後まで買ってくれて本当に嬉しかった。
沢山の支えがあって成功した今回のナイトマーケット。
ひとしの会社から沢山色んなもの貸してもらい、重たい荷物を1人で運べないとギリギリにわかり、前日、当日に連絡して車を出してくれた今と次のおうちのオーナー。
今は行ってない私の学校の先生が沢山色んな所で宣伝してくれ、
終わってみれば
売上なんと409カナダドル+30USドル。
元は取りたいね。と話してたけどだいぶプラスになってた!
ひとしは世界一周中、沢山絵を描いてたけど売ることはしなくて大事に持って帰ってきてた。今回売るということが初めての事で本人曰く、ある意味子どもを嫁に出すみたいな感覚らしい。可愛がってもらってね。と。
何を隠そう私が1番のひとしの絵のファンだからひとしの描いたステキな絵が他のおうちに行くのは嬉しいことであり、なんだか少し寂しい感じもするが、なにより、、
楽しかった!!
この一言に尽きる。
お客さんと話して、褒めてもらって、お互い笑顔になって。
ひとしが今絵を描くのを休憩してて次があるかわからないけど、もう一回くらいしたいなと思ってる。私は。
沢山の人に支えられて、笑顔が沢山あって、楽しんで、
幸せな一日。
絵を売ったら、お金と感動と感謝する気持ちをもらった。